俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
葛藤 ーside Nazunaー
☆☆☆
『……リグ・ヴェーダの根城がわかった。奇襲をかける。今すぐ出て来い』
最期の戦いってやつは、これこそ奇襲かのように、突然やってくる。
葛藤で悩み抜いている私の心情なんて、構いもせず。
『ヤツをこの手で殺して、優さんを解放出来るチャンスがやっと来たんだ。……いいから、早く出て来い!』
『わ、わかった!』
どうも、私はこの菩提剣軌という男には逆らえない。
この兄弟子の言うことは絶対。って、私の気付かない心の底ではそう思っているからだろうか。
こんな風に強く言われたら、従わないとという気にさせられてしまうのだ。
それに……親父をあの忌々しい呪いから解放するチャンス。
それを逃すわけにはいかなかった。
外へ向かう途中の廊下で伶士に出くわす。
でも、それを振り切ってまでも、私は兄弟子の指示に従い、すでに迎えに来ていた剣軌の車にさっさと乗り込む。
そして今、剣軌が突き止めたというその根城とやらに車で向かっているのだった。
『……リグ・ヴェーダの根城がわかった。奇襲をかける。今すぐ出て来い』
最期の戦いってやつは、これこそ奇襲かのように、突然やってくる。
葛藤で悩み抜いている私の心情なんて、構いもせず。
『ヤツをこの手で殺して、優さんを解放出来るチャンスがやっと来たんだ。……いいから、早く出て来い!』
『わ、わかった!』
どうも、私はこの菩提剣軌という男には逆らえない。
この兄弟子の言うことは絶対。って、私の気付かない心の底ではそう思っているからだろうか。
こんな風に強く言われたら、従わないとという気にさせられてしまうのだ。
それに……親父をあの忌々しい呪いから解放するチャンス。
それを逃すわけにはいかなかった。
外へ向かう途中の廊下で伶士に出くわす。
でも、それを振り切ってまでも、私は兄弟子の指示に従い、すでに迎えに来ていた剣軌の車にさっさと乗り込む。
そして今、剣軌が突き止めたというその根城とやらに車で向かっているのだった。