俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
霊力空っぽになって衰弱した私を匿ってくれたり……今回の学祭の件もそう。
ファッションショーで蓑島さんと夫婦役でステージに上がらなくてはならなくて、それをまさか伶士に言えなくてほとほと困り果てていたというのに、ヤツは陰ながらそれを聞きつけて物申していたというのだ。(蓑島さんから聞いた)
蓑島さんのいつものイタズラにより、私がドッキリされてハメられることになってしまったが……くそっ。そこはムカつくな。
……そして、脱いだら思った以上に筋肉がついていて結構肉体美なんだよ。彫刻像みたいに。んでもって、床S男……ああぁぁ、こんな緊迫した場面で、こんな惚気やめておこう。私ってば、何を考えてるんだ。バカ。バカ。
そんなことから、一緒にいて感じることは。
私を……護ろうとしてくれている。
この復讐に関しても、私の意見を尊重した上でのあのセリフだ。
本当にちゃんと、私のことを考えてくれていると思う。
手を……離さないでいてくれた。
……けど、私らが何をやろうかと知った上で、このセリフだ。
私……本当にそれでいいのか?とも、思った。