俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
「は……」
暫し、頭を抱えた。
待て。待て待て待て待て。
今度はこっちがそのセリフを言いたくなるぞ。
腹に乗っかって腰……なんて事を言うんだ、こいつ。
腰、腰…なんて事を!
なずなの卑猥な問題発言に、混惑したのか恥ずかしいのか。
思わずカッとなってしまい、声を荒げる。
「な、何言い出すんだよ急に!驚くじゃねえか!」
「す、すまん!」
だが、あっさりと偉そうに謝罪をされたので、ガクッときてしまう。
何なんだおまえは。わかってるのか!
深い溜め息が出ると、卑猥な問題発言をしたヤツは気まずそうに顔を逸らして口を尖らせている。
「いや、何だ?その…言っておかねばと思って。な?」
「それを?それをか?!問題爆弾発言だぞ、それ!な?じゃねえよ!心の準備言ってるヤツがなんて事を言ってるんだ!何の心の準備しようと思ったんだ!そんな前置き必要あるか?!……この、どエロなずな!」
「ど、どエロだと!な、何でそんなに怒る!」
…まさか、一瞬でもその光景を思い浮かべてしまい、スケベヤロー心が煽られそうになって、恥ずかしくなってしまったとは言えない。