俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
「リグ・ヴェーダから魔力を奪う前に、なずなは『継承の儀』で優さんから【神童】を継承してるんだ。ということは、優さんは他の方法で意識を取り戻していて、これはどう考えても不可解な……」
「……呪いを受けている優さんの精神世界に干渉した結果デス」
「精神世界に干渉?!」
剣軌と揃って声がハモった。
「至って有り得ない、強引で型破りな方法デスが……」
「は?誰が?!」
「我々の周りで、他人の精神世界に干渉出来る御方といえば、そこに寝転がっているヒトと……もう一人、いるデショウ」
「あ……」
それって、まさか……。
(れ、伶士……?)
伶士が……親父を起こしたのか?
「って、何で伶士がそんな事出来るんだ?まるで力が覚醒……」
「それはさておいて、悠長なコトを言ってられまセン。タイムリミットがありマス」
「さておいてって何だ?!伶士の力が覚醒してるって、超重要事項だぞ?!……なあ、おい!」
「……」
喚く私を、二人がポカンと見ている。
え?知らなかったの?みたいな。……って!何?何その反応!
……って、マジか!