俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
見ているこっちも、温かくて心地よい。
微笑ましくて、笑顔が自然と溢れる。
……しかし。
何故、俺がこんな回想を鑑賞している状態になっているのか。
置かれている状況に客観的になると、頭上から光が差し込んできた。
その光に反射して、辺りがキラキラと光る。まるで、ダイヤモンドダストのように。
(光……?)
光の根源を探して、天を仰ぐと……その光に一気に吸い込まれるような感覚に陥って、思わず目を閉じた。
『伶士……』
(………)
光が落ち着いて、ハッと我に返る。
視界は薄暗い状態だ。……あぁ、目を閉じているからか。
頭の中は、ウトウトと微睡んでいる。眠っていたかのように。
ボーッとしているその傍で、話し声が聞こえてきた。
「……本当っに、信じられません……奇跡ですか?」
「まさか、まさかですよ……貴方が」
誰の声だろう。おっさんらの驚愕じみて緊張が走る声色だ。
いったい……。
その時、頭をふわっと触られる感触がした。
その手は俺の頭を優しくゆっくりと撫でている。
温かい……。