俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
と、いうか。
俺、ここにいていいのか?
「……ああ、金沢の婆様のとこに残してきたものは、婆様に好きなようにしてもらって……」
「金沢の鈴代家には、優さんが寝てる間に一度連絡取ってますよ」
「あぁ、そう……」
俺やパパ太夫らがいても関係なく話が進んでいる。
申し訳なく思い、そろっと病室を出ようとすると、「待て」と親父にそっと引き留められる。
「えっ……」
「ちょっと、黙って聞いてろ。おまえに関係のないことじゃない」
「え……」
俺にも関係ある話?聞いてていいの?
何のことかわからず、ますます戸惑ってしまったが、おじさんの深刻な内容の話は続いていた。
「……なずなは未成年だけど、メアリはフィリピンだし、後見人を士朗にお願いした。手続きは全て士朗に任せてあるから。俺がいなくなった後に、遺言状含めて改めて確認して……」
二人とも何の反論もせず、無言で頷く。
俺の隣で親父も頷いている。
親父が、なずなの後見人……?
だから、俺に関係ないわけではない話なのか。驚いた。