俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

「……え?法律とか大丈夫なんですか?」

「前から手続きしているんだ。大丈夫だよ。悠介も着いていくし」

「風祭さんが?」

「一応警察が同伴していれば話は早いし。それに悠介は総本山に顔が利くからね」

「でも、何で総本山で……」



……話に寄ると。

おじさんは、三年間呪いをたっぷり受けながら亡くなっていった。

呪いが解けてから亡くなったとはいえ、その体に呪いが染み込んでいる。

火葬しても人骨に呪いが微量に残るもので、そうなると弓削先生みたいな悪い悪い魔術師が墓荒らしをして、その人骨を使って悪い事をする恐れがある。

ましてや、呪いを扱う陰陽師。その呪い溢れる人骨は、格別に魔術に適しているらしい。

その保護のために、埋葬まで総本山で行うそうだ。

というか、弓削先生に骨を奪われないようにするためですか……。



そして、夜にも関わらず、手続きを終えたら即出発するようだ。

「ボスとなずなサン。風祭クンとボクとでハイエースに乗って行ってきマス。休み休み交代で運転すればどうにかなりマス」

え?!……ハイエース、陸路?!何日かかるの?!ご遺体、大丈夫なの?!

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