俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
そこら辺はテキトーに濁しておく。
まさか、俺たちがこうなる前からの付き合いだとは思いもしないだろうな…。
「じゃ、なずぽ。また明日。学校でな」
「おー!また明日!」
「おまえの椅子、雑巾で拭いといてやるぜ!フッフー」
「ちゃんと雑巾搾れよ?椅子びちょびちょにすんなよ?」
話は終わったようで、お互い手を振っている。
すると、ふとこっちを見たようで、ここにいる俺とも目が合った。
「おー!伶士、おつかれー!」
ヤツはその場から俺にも手を振ってきた。
頷いて黙って少し手を挙げる。
気付かれたことがちょっと嬉しくなってしまい、少し顔が緩んでしまった。
周りの冷やかしの視線がキビシイけど。
俺に手を振りながら、なずなは忠晴とその場を立ち去って行った。
彼氏様にそれだけか。とは思いながらも…まあ?帰りのお迎えの車に乗ってると思うし。
家に帰ったら、今晩はヤツ待望の焼肉だし。ようやくカルビ登場だ。
なずなも無事回復して、めでたし。
…と、いうことは。愛の同居生活も終わりを迎えることとなる。