俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

幸せとは傍にあるもの

★★★









ーーー三年間に渡った、半人半魔『マントラ』との戦いである『事変』。

最後の生き残りである黒い翼の彼の死と……おじさんの死を以って。

綾小路さんの言った通り、本当に終焉を迎えたのだった。



……だなんて。

最後にちょいと参加したのか何なのかわからない立場の俺には、そんな実感はない。



ふと見上げた夏の空は、今日も青かった。






ーーーあの日の夜。

親父や母さんは、パパ太夫らに連れられてニューハーフパブflowerへと行き、大人数で飲み会が行われた。

親父らが家に帰ってきたのは、夜明け前だったそうだ。



俺と忠晴は、すぐに帰宅。

親父らがどんちゃん騒ぎをしていた頃、俺と忠晴は蜂蜜りんごホットヨーグルトでしっぽりやっていた。

忠晴が秀晴から預かっていた昔の写真を見せてもらったり、親父やおじさんの若き日の話を聞かせてもらったり。

俺が生まれた頃には、忠晴はもううちの執事だったから、俺の記憶にはない俺となずなの幼少期の話を聞かせてもらったりした。
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