俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
「おじさん亡くなったのかぁー……あー。俺も最後、おじさんに会いたかったなー。呼んでくれよー。親父来てたんだろ?で、葬式を内地でやるとか、お別れ言えないじゃんかよ、もー」
「ご、ごめん……」
あっちの世界の事情をよく知らない瞳真くんには、おじさんが今まで呪いで眠り続けていて、奇跡的に目を覚ましたとか、関係ない。
危篤状態ということで、呼んであげても良かったのかもしれない。
ブーブーと口を尖らせて文句を言う瞳真くんに申し訳なく思っていたが、そこで瞳真くんは突然「あっ」と声をあげた。
何か思い出したのだろう。
「お。そういや、いつだっけ。おじさんの夢見たわ」
「……えっ?!」
タイムリーな話題を持ちかけられて、ギクッとさせられる。
体がビクッとした。
「そうそう。昨日だっけな。伶士んちでおじさんに肉焼いてもらった夢。あん時、肉うまって思った記憶ある」
「あ、そう……」
「で、伶士のこの話。虫の知らせみてぇ」
「……うん」
……瞳真くんのところにも登場したのか、おじさん。