俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

実は、一昨日の夜。

俺のところにも登場した……。



夢の中に、おじさん。



最初は本当にホントに、夢から始まったのは確かだったと思うのだけど。

けど、俺の場合は……ただの夢じゃなかった。




最初は俺も瞳真くんと同じく。家の庭で、みんなでバーベキューをしている夢だった。

俺んちの庭で、みんなでコンロを囲む。

音宮のおじさんがちびっこの俺たちにどんどん肉を焼いていく。

『さあちびっこたち、カルビ焼けるよー?お皿空けてねー!』

『Dad! beef! beef! 』

『はいはい、待ってねー。Wait, ok?』

おじさんの隣には、リラ……なずなだ。

おまえ、幼児期からもう肉に目覚めていたのかよ。



ちびっこたちはある程度腹が満たされると、各々遊び出す。

この芝が果てしなく続く広い庭。

兄貴や瞳真くん、なずなは走り回っていた。



俺はというと……母さんの膝に座ったまま。

『伶士も遊んでおいで?』と、促されるが、首を横に振るばかり。

だってだって、聞いたこともない言葉をしゃべるヤツ、怖い。

母の膝の上で、警戒気味にヤツの様子を見守る。
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