俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
これに関しては、神威さんに言われて何となくわかっていた。
この二人は総本山の関係者ではない。なので、おじさんの葬儀が終わったら、なずなと菩提さんを置いて先に帰ってくるのではないか、と。
しかし、この知らせを聞いておいて、黙ってはいられない。
《今からそっちに向かいます》と即返信する。
「瞳真くん、ごめん。俺そろそろ行くね」
「おっ。そーだな。俺も帰るわ」
そうして、瞳真くんとは学校で別れ、単身でペンタグラムへと向かったのだった。
……帰りを信じて待ってはいるけど。
傍にいないからだろうか……どうしているのか、どんな様子でいるのか気になるに決まってる。
そう意気込んで向かったのだが、ペンタグラムには俺より先に来店していた人がいた。
「伶士くん、いらっしゃい!」
「おや?伶士くん、お早いですねー」
「おぉー!伶士殿、お久しぶりなのだ!」
「綾小路さん!……豹牙?」
店内には咲哉さんがカウンターの中にいて、その向かいのカウンター席で既にコーヒーを飲んでいた綾小路さんと。
窓際でしゃがんでいる豹牙の姿があった。