俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

店内には綾小路さんと、店員の咲哉さん。豹牙とぽめしかいなかった。

神威さんは星砂さんを連れて、買い出しに行っているらしい。



ヨーグルトドリンクを注文して、待ち人到着までの間、談笑して待つことに。



「……え?豹牙、ここに住み込みで労働してたの?」

「おー。人間界に滞在するには寝床必要でしょ。でも、働かざる者食うべからずって神威が言うからさー。俺は店の掃除、ぽめは番犬で三食寝床つき」

「……」

……いや、確かにその理屈間違っちゃいないけど。

この人、神様でしょ?労働させていいの?

神様の本末を誤っているような気がするのは、俺だけだろうか。

それに番犬の労働?それ犬の本能でしょ?……あ、ぽめは犬じゃないか。



「僕は助かりましたけどね。なんたってちょうどテスト期間でしたし……」

「咲ちゃん大学生だもんね」

「でもまあ、労働楽しかったしラベンダー畑も花火大会も見に行けたから良し!……本来の目的も果たしたし、そろそろ天界に帰らねばなぁー」

「え?帰るの?」

「おう!そろそろ帰らねえと兄貴か竜王あたりに探されそうだ」
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