俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

(……何っ!!)




目を背けていた推測をサラリと吐かれて、ムカッとしてしまう。

この犬コロ、イタイところを……!



俺の想いが一方通行?……そうかもしんねえよ!

俺だけがいつもなずなのことばかり考えて、考えて。ぶっちゃけ好き過ぎて、なずなのことしか考えてねえもんな?!

だから、そんな大好きななずなと会えなくなるかもって、ヒヨってる。

わかっとるわ、そんなこと!!




だが、ぽめはまた「キューン」と唸る。




あー。いやいや、ちがう。

おらがいいたいのは、れえしどのはなんでもかってにきめつけるんだな、と。




……は?俺が?!

それ、どういう意味だよ!




犬コロ相手に本気でムキになって、顔ビキビキと怒り丸出しで睨み付ける。

だが、ぽめはそんな俺の怒りの視線なんぞ気にせず、俺の膝の上に腰を下ろしていた。

そして、「わん!」と吠える。




なずなが、ホントのかあちゃんとくらしたいっていったのか?

なずなが、ホントにそういってたのか?




白もふ犬コロのくせに、核心をズバッと突いてきやがった。

このワンコロ……!
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