俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
そして、忠晴と二人でマニラへと飛び立つ飛行機を見送る。
豆粒のように小さくなっていく飛行機を見つめて、祈った。
(大丈夫、だから頑張れ……)
そこに、うじうじとヒヨっていた俺はもう居なかった。
「……そういやさぁ、忠晴」
飛行機の見送りも済み、一息吐いた。
と、同時に。素朴な疑問がふと頭を過ってしまったため、振り返って背後にいる忠晴にお伺いする。
「なんでしょうか、伶士さま」
「こっちに着いてから突然現れたSPたちは何者?頼んでもいないのに周り固められてたんだけど。海外からお越し頂いた芸能人じゃあるまいし」
……そう、こっちの空港に来てから突然現れたSPたち。
なずなの下に辿り着くのに必死であんまり構っちゃいなかったけど、その出現は謎に思っていた。
まさか、なずな以外の護衛が現れるとわ。
すると、忠晴は表情変えずにツラッと報告してくる。
ビビり上がる事実を。