俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


もう、見てらんない。



ハーフタイムになると、ベンチに戻るその前に、スタンド応援席の方へ駆け出した。

あなたの手のぬくもりを感じて風になりたいおばちゃんたちに、一言注意するためだ。

ついでに母さんと忠晴にもきつく言っておかねば!



スタンド応援席では、ゲームが行われていないにも関わらず、おばちゃんたちは踊り狂うという猛威を奮っていた。

フー!だのイェー!だの聞こえているが、何故かスタンドにいるうちの部員に応援の歌を指導してもらっている。……何でいつの間に溶け込んじゃっているんだ!



「ち、ちょっと……」

「オオー!レイシサマー!オツカレナリー!」

「オツカレナリー!マダガンバガンバー!」

「フゥー!」

「いや、その…… Could you please be quiet!OK?」

「オッケーオッケー!ダマラッシャイ!レイシサマガンバァー!」

「イェー!エキサイト!エキサイト!ヤッタレヤー!」

「やったれやって!…… Everyone is watching !So please stop!」

「ハイヨー!ハイヨー!」



くっ……ダメだ。言葉通じる云々の問題ではない!
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