俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

……当たり前だよ、頑張るって。



その一言で、俄然ヤル気になれる。



「なずぽ、戻ってきよったか」

「川村」



ベンチに戻ると、応援席での様子を見ていたのか、本日ベンチ入りのマネージャーである川村がスコアブック片手にこっちへ寄ってきた。

なずなの帰還は、川村にも嬉しいはず。

「ようやく退屈しないですむのー」と呟く川村の顔は綻んでいた。




そうして始まった後半戦は俄然ヤル気なので、もちろん圧勝。

というか、実は格下相手だったし前半でリードしていたし。

ようやく雪村も得点のひとつを決めて、任務を果たしたし。

後半……おばちゃんらは騒いでいたことは騒いでいたけど、うちの応援に溶け込んでいて統一感が出て、いつもより声量のある応援となっていただけだった。

なずなという通訳兼監視人が現れたからだろうか。




「本日も勝利ー。水口さんいなくてもなんとかなったなー」

「いやいや地区予選は水口さんいないと困るわ。なんとしても推薦合格して残留決定してもらわないと。正直雪村じゃ不安要素だらけだぞ?」

< 506 / 515 >

この作品をシェア

pagetop