俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
……当たり前だよ、頑張るって。
その一言で、俄然ヤル気になれる。
「なずぽ、戻ってきよったか」
「川村」
ベンチに戻ると、応援席での様子を見ていたのか、本日ベンチ入りのマネージャーである川村がスコアブック片手にこっちへ寄ってきた。
なずなの帰還は、川村にも嬉しいはず。
「ようやく退屈しないですむのー」と呟く川村の顔は綻んでいた。
そうして始まった後半戦は俄然ヤル気なので、もちろん圧勝。
というか、実は格下相手だったし前半でリードしていたし。
ようやく雪村も得点のひとつを決めて、任務を果たしたし。
後半……おばちゃんらは騒いでいたことは騒いでいたけど、うちの応援に溶け込んでいて統一感が出て、いつもより声量のある応援となっていただけだった。
なずなという通訳兼監視人が現れたからだろうか。
「本日も勝利ー。水口さんいなくてもなんとかなったなー」
「いやいや地区予選は水口さんいないと困るわ。なんとしても推薦合格して残留決定してもらわないと。正直雪村じゃ不安要素だらけだぞ?」