俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

え。何で笑ってんの。



「この間の空港では弾丸見送りなんて、こっちが驚かされたからなぁ?……サプライズお返しだ?」

「……は?」

「だから、ナイショで戻ってきて、忠晴さんに聞いたら今日伶士が試合だって言うからさ。……どうだどうだ!驚いたろ!そのツラ、鳩がまめでっぽーだぞ!フッフッ……」

「……」



なずなはざまぁ!と言わんばかりに、笑いを堪えてドヤ顔でいる。

ひょっとして……この間の弾丸登場のお返しだと言いたいのか?俺を驚かそうと?

こんなお返しされるなんて、あの空港弾丸突撃は余程驚いたし、余程根に持ったのだろうか。

あのなぁ……。



しかし、なずならしいそんな発想も、ドヤ顔も偉そうな振る舞いも相変わらずで。

なんだか嬉しくなってしまい、俺も思わず笑いが溢れてしまう。



「ふっ……ははっ」

「何だ!なんだなんだ!何がおかしい!」

「いや……帰ってきたのか。てっきりフィリピンから戻ってこないかと」

「え、なんで」

「だって、あんなに楽しそうな写真見せられて戻ってくるって思うか?古代遺跡で遠足しやがって」

「あ、あれは!チビたちが一緒に行きたいっていうから!」

< 508 / 515 >

この作品をシェア

pagetop