俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
え。何で笑ってんの。
「この間の空港では弾丸見送りなんて、こっちが驚かされたからなぁ?……サプライズお返しだ?」
「……は?」
「だから、ナイショで戻ってきて、忠晴さんに聞いたら今日伶士が試合だって言うからさ。……どうだどうだ!驚いたろ!そのツラ、鳩がまめでっぽーだぞ!フッフッ……」
「……」
なずなはざまぁ!と言わんばかりに、笑いを堪えてドヤ顔でいる。
ひょっとして……この間の弾丸登場のお返しだと言いたいのか?俺を驚かそうと?
こんなお返しされるなんて、あの空港弾丸突撃は余程驚いたし、余程根に持ったのだろうか。
あのなぁ……。
しかし、なずならしいそんな発想も、ドヤ顔も偉そうな振る舞いも相変わらずで。
なんだか嬉しくなってしまい、俺も思わず笑いが溢れてしまう。
「ふっ……ははっ」
「何だ!なんだなんだ!何がおかしい!」
「いや……帰ってきたのか。てっきりフィリピンから戻ってこないかと」
「え、なんで」
「だって、あんなに楽しそうな写真見せられて戻ってくるって思うか?古代遺跡で遠足しやがって」
「あ、あれは!チビたちが一緒に行きたいっていうから!」