俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

「チビ?ぶはは。おまえがおねえちゃんとかウケるんだけど」

「くっ!おねえちゃんバカにするのか?!れ、伶士のくせに!」

「わははは」

なずなが姉、似合わなさすぎる……。

そんなことに思わず笑ってしまうと、「くっ……!」と、なずなが顔を真っ赤にして悔しそうにしている。

そんな態度も相変わらず。

ほんっと、かわいい。



やっぱり、傍にいた方が……幸せに溢れる。




「親父の納骨もあったし、戻ってこない理由がないだろ!そ、それに……」

「ん?」

「そ、それになぁ?……私が戻って来なかったら、おまえの護衛どうすんだよ!いつまでも豆大福に任せてるわけにいかないからなぁ?」

「護衛……それ、もうよくね?」

すっかり忘れてた。

そういや、おまえ、俺のボディガードだったっけ。



だが、俺の「よくね?」と一言に、なずながクワッ!と顰める。



「はっ!いいわけあるかぁぁぁ!私の陰陽師生命がかかったミッションだぞ?!……はっ!そ、そうだ、伶士!おまえにはいくつか聞きたいことがあるっ、そうだ!私にナイショで力を覚醒させていたとか、なんとか……伶士ぃぃぃ!」

「……」

< 509 / 515 >

この作品をシェア

pagetop