俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
「チビ?ぶはは。おまえがおねえちゃんとかウケるんだけど」
「くっ!おねえちゃんバカにするのか?!れ、伶士のくせに!」
「わははは」
なずなが姉、似合わなさすぎる……。
そんなことに思わず笑ってしまうと、「くっ……!」と、なずなが顔を真っ赤にして悔しそうにしている。
そんな態度も相変わらず。
ほんっと、かわいい。
やっぱり、傍にいた方が……幸せに溢れる。
「親父の納骨もあったし、戻ってこない理由がないだろ!そ、それに……」
「ん?」
「そ、それになぁ?……私が戻って来なかったら、おまえの護衛どうすんだよ!いつまでも豆大福に任せてるわけにいかないからなぁ?」
「護衛……それ、もうよくね?」
すっかり忘れてた。
そういや、おまえ、俺のボディガードだったっけ。
だが、俺の「よくね?」と一言に、なずながクワッ!と顰める。
「はっ!いいわけあるかぁぁぁ!私の陰陽師生命がかかったミッションだぞ?!……はっ!そ、そうだ、伶士!おまえにはいくつか聞きたいことがあるっ、そうだ!私にナイショで力を覚醒させていたとか、なんとか……伶士ぃぃぃ!」
「……」