俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
バレるのは時間の問題……玲於奈の最後の一言にドーンと突き落とされた感がありながらも。
まあ、取り敢えずそこはまだ対策を取る時間があるということにしておいて…良しとしようじゃないか。
しかし…濃ゆいひとときになってる。
突然お呼びだしを受け、なずなと菩提さんが方針に反して復讐を企てているカミングアウトから。
まさかのまさかで、最重要機密事項がバレてしまうなんて。
やはり、曖昧に誤魔化すのは不正解なのだ。
かと言って…現時点で、なずなに堂々とカミングアウト出来るかって言ったら、それは無理。
無理無理無理。
なので、その完全にバレるまでの猶予期間、バレた時の対策を練り、対応シミュレーション(しらばっくれる方法?)でも考えておこうと思った。
バレてしまった方々には開き直って、唐揚げとサンドイッチ片手に覚醒の経緯とか対策の相談なんかしちゃったりして。
【夢殿】の夢見の力が覚醒すると、俺をつけ狙う者は他にも増える。
そうなると、なずなの護衛もますます厳しくなる。
…なずなにそんな負担をかけたくない。先の件のような丸焦げで死にかけるとか、もっての他なのだ。