俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
「リグ・ヴェーダ自身がですか?確かに半人半魔となり魔力量も増えて『器』になれるといっちゃなれマスが……哲太クン、その発想イカれてますヨ…」
「あはは」
真剣に考えてくれてるんだろうが……まったり感が出てるのは、何故?
だが、そんなまったりの空気感だったりする中でも、シメるのはこの人。
「我々は取り敢えず、そのリグ・ヴェーダの謎発言を頭の中に置いといて、情報集めながらも、剣軌くんらを牽制していきましょう。……絶対に、出し抜かれてリグ・ヴェーダを討ち取られてはならない」
綾小路さんが、この場にいる素人術者軍団に今一度方向性を確認する。
全員一致でしっかりと頷いていた。
「…伶士くんも。些細なことでもいいので、何かありましたら連絡ください」
「は、はい…」
……とは、返事したものの。
なかなか歯切れが悪く、気持ちはどっち付かずの状態だった。