俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
でもまさか、この横川さんが作っていたとか。
それも凄すぎるんですけど。
「ほんっとに、おまえも飽きないな。俺の写真集作って何が楽しいのよ」
瞳真くんの呆れた声が聞こえる。
だが、それを横川さんは「うふふ」と笑って返していた。
「私はね?水口、あんたに一抹のエンターテイメントを感じているのよ。イケメンのくせに面白すぎるったらありゃしない」
「んだよそれ。何で俺なんだよ。おまえはおまえのカレシの写真集でも作ってればいーだろが」
「何言ってんのよ。あんただから面白いのよ、水口。悠介の何百倍も面白いわよ。あんたの方が」
「わっかんねーな」
自分の彼氏面白くないって…。
けど、横川さんの言ってることは間違ってないな。
確かに、瞳真くんは天然過ぎて面白い。
なんで数学のノートに『ブータン王国、幸せの國』と、ブータン国王の嫁の名前をメモしてしまったのか、その経緯、知りたい。
「そういうわけで、今年も第二弾、学校祭で販売するわよ?大好評だったんだから」
「着替えの写真やめれよ。んっとに」
「バカね?上半身裸でウロウロしてるヤツが悪いのよ?しかも何で陰毛見えそうなぐらいズボン下げてんのよ。そんなの撮ってもらうしかないでしょ。上松に」
「俺のダチを使うな」