俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
「うおぉぉぉ!…なんすか、これっ!!」
そして、我が家のリビングでは、高らかな歓声とどよめきが沸き上がっていた。
あの拾得物と御対面してしまった、綾小路室長たちのリアクション。
菩提さんや親父らもいて、やはり、皆んな揃ってその拾得物を囲んでいる。
どよめいて騒ぐ大人達の輪の外に、子どものなずなと豹牙、そしてぽめを腕に抱っこしている俺が、その様子を見守っている感じだ。
シラッとしてるなずなとは打って変わって、豹牙は「いいおっさんたちが目キラキラしとるわ。わはははは」と、取り敢えず笑っている。
いつも笑ってんな。この神様。
「うわぁ…本当に、魔族の『核』だ。カタチまんま残った状態って、もちろんだけど初めて見た」
「こんなこと、あるんすか…」
「え?え?何で?…すごい!すごいですよぉぉ!まさか、こんな状態の『核』に出会うことが出来るだなんて!研究者冥利に尽きるぅぅ!」
ギャラリーの中で、一際興奮している人が一名。
お初にお目にかかった、あの男性だ。