マリオネット★クライシス
「ユーウ!」
「んー何?」
もしかして、こんな子どもっぽいアトラクションはさすがに気に入らなかったかな。
と声のする方を振り返った、ら。
パシャっ
「へ?」
「いい顔」
同じく馬に跨ったジェイが(メルヘンな背景も白馬も、すごく似合ってた!)、スマホをこっちに向けつつニンマリしてて、ギョッとした。
「ちょっ、今撮った!?」
「撮ったね」
「や、やだやだっ消してよ! 髪もぐちゃぐちゃだしっ」
手を伸ばしても、もちろん届くわけがない。
「暴れると落ちるぞ」
「だって! もうっ」
頬を膨らませると、そこもすかさずキャッチされる。
「おーいいねえ!」