マリオネット★クライシス
「――で? ユウの返事は?」
「へ、んじ?」
「オレ、告白したんだけど?」
「え、と……」
同い年とはとても思えない艶めいた視線に、誘うように見下ろされて。
高鳴る動悸がもう止められない。
「オレとつきあってくれますか?」
「ででも、わたしたち、今日会ったばかりで――」
「そこ、重要?」
「え? えーとそれは、その……」
「答えがイエスなら、オレの方の事情を打ち明ける。そして絶対、エロオヤジのところには行かせない」
……言いたい。
言ってしまいたい、わたしも好きだって。
でも……言ってしまったらもう、今夜、馬淵さんとは……
ぐるぐると考えすぎて、煮詰まった鍋みたいになった思考は、
「時間切れだ」
強引すぎる一言で強制終了。
次の瞬間には、顔の向きを固定され、
「……ぅンっ!?」
唇を、塞がれていた。