マリオネット★クライシス
「ノーじゃないなら、イエスってことでいいだろ」
「そんっ……勝手、な、ぁっ……っ」
感情を丸ごと注ぐような、激しいキスに翻弄される。
歯がぶつかって、カチッと鳴って。
食まれた唇が、舌が、ジンと痺れて。
自分の全部が、無理やり暴かれるみたいな。
観覧車でした時よりもっと、余裕のないキス。
たぶん、あまり上手くないキス。
なのに……どうかしてる。
やっぱり気持ちいいって、爪の先まで……。
「……ぅ、……っ」
「ユウに触れるのは、オレだけでいいっ……」
乱暴な調子で囁かれた言葉に、ゾクリとした。
それって……独占欲?
こんなの、喜ぶなって方が無理でしょう?
……気づいた時にはもう、両腕を彼の背中に回してしがみついてた。
やっぱりダメだ。
我慢できない。
だってわたしも、こんなに好きなんだもん。