マリオネット★クライシス
「そ、そんなっ……」
狼狽えた拍子に、悪戯な手が背中側に回る。
しゅるっとあっさりリボンが解かれ、開いた部分から――
「ンっ……やぁっ」
素肌を撫でるリアルな感触に、ぶるっと全身が震えた。
「そんなに、イヤ?」
胸に顔を埋めていたジェイの、拗ねたような目と見つめ合う。
エロさ満点の上目遣い――心臓が壊れちゃうかと思った。
直視できずに唇を噛みながら震えていると、ふって密やかな笑い声が響く。
「ユウ、可愛いすぎ」
するするとカットソーがまくれ上がって――脇腹に、ちゅっとキスが落ちた。
誰にもそんなこと、されたことない。
初めての感覚は、想像以上に強烈で。
「ひゃ、ん、っ」
別人みたいな声が漏れ、
ビクビクって何度も、身体が跳ねる。
めちゃくちゃ、恥ずかしい。
けど、嫌……じゃない。
もっと触ってほしかった。
もっと彼に近づきたかった。
他の誰も、近づけない距離まで。
身体がまるで、嵐の中に放り込まれたみたい。
もう自分でもコントロールできない激しい感情の波に、飲み込まれていた。