マリオネット★クライシス
信じられない。
ジェイが、来てくれた。
「よく頑張ったな」
溢れる涙をぬぐいながら、こくこく頷く。
よかった。
よかった、助かった……
「ジェ――」
彼へと向けた笑顔が、瞬間、凍り付いた。
視界に映ったものが信じらず……頭が受け入れることを拒んで抵抗する。
ウソ、ウソ、ウソでしょ……
増幅する恐怖と反比例するように、ざぁあっと血の気が引いた。
「や、……ぃやああああっ!!!!」
目の前の白いシャツは、真っ赤な血に染まっていた。