子作り政略婚のはずが、冷徹御曹司は蕩ける愛欲を注ぎ込む
「和菓子自体、特別なものっていう認識があるんだけどね。手の届かない食べ物だったから」
「俺とは逆だな。毎日毎日、おやつと言えば和菓子だった。学生時代、友達の家にようかんを持って行ったら、そいつの母親に死ぬほど喜ばれたな。毎日食えるものなのに、なんでそんなに喜ぶのか、あの時は理解できなかった」
久黒庵のようかんを手土産にされたら、誰だって喜ぶだろう。
それほど和菓子と近しい生活を送ってきたのに、今も好んで食べているあたり、保名さんもなかなか甘党なのではないかと私は思っている。
次は小豆に続いて王道の抹茶だ。
一緒に用意した濃い緑茶より、もっと濃厚な茶の風味を感じる。
「俺とは逆だな。毎日毎日、おやつと言えば和菓子だった。学生時代、友達の家にようかんを持って行ったら、そいつの母親に死ぬほど喜ばれたな。毎日食えるものなのに、なんでそんなに喜ぶのか、あの時は理解できなかった」
久黒庵のようかんを手土産にされたら、誰だって喜ぶだろう。
それほど和菓子と近しい生活を送ってきたのに、今も好んで食べているあたり、保名さんもなかなか甘党なのではないかと私は思っている。
次は小豆に続いて王道の抹茶だ。
一緒に用意した濃い緑茶より、もっと濃厚な茶の風味を感じる。