私だけを愛してくれますか?

しばらくは何事もなく日々が過ぎた。

イベントが終了したところなので、副社長と会う機会がなく、心の平穏が保たれている。

あの後、もちろん送ってもらったお礼は言いにいった。でも、ちょうど忙しかったらしく「気にするな」と言われただけで、あまり話はできなかったのだ。

一番気がかりな優吾の件は、蓮に確認したところ、ちょうど副社長が席を外した時に「優吾に会う!」と宣言したらしい。

えらい、私!
ちゃんと副社長がいないときを見計らって言ってたなんて。少しだけ理性が残っていてホッとした。あの日の私への説教は、半分くらいで済みそうだ。

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