元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
「…いや、二人のことは正直僕も詳しくは知らない。家では禁句の話だからね。それに兄はまだ謹慎の身だから…というかシャーロット嬢もまだ謹慎中なんじゃ…」
「私に会うためにティーパーティーに乗り込んできたの。ガーネット様には迷惑をかけてしまったわ、今度何か埋め合わせをしないとね」
「…それで、謹慎中にも関わらず、君に会いに来た理由は?」
「そうね…シャーロットの口ぶりだと、私と姉妹のような関係に戻りたいみたいな感じだったわ」
「彼女、厄介だね。自分が仕出かした事の重大さわかってるのかな…」
ノエルは、シャーロットの行動に対して、呆れたように肩を落とす。
まぁ、それが正常な反応よね。
「…いつかわかる時がくるって信じるわ…でもね、女の立場としては、年下のシャーロットを誑かしたリアム様の方が責任は重いと思うのよ。ちゃんとシャーロットのこと考えてくれているのかしら…」
シャーロットは、リアムとは全く会っていないと言っていた。
今後のことについて相談するために、手紙のやり取りくらいはしてるかと思ってたけれど昨日の彼女の口ぶりだとそんな感じでもなさそうだし。
きっと、シャーロットも、頼りにしているリアムとの連絡もつかず不安で私のところに来たのだろう。