元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
「……年下で立場的にも弱いシャーロットのこと護ってくれるくらいの覚悟で手を出したんじゃないのかしらね…?ノエル、事の次第によっては最悪、数発リアム様のこと殴っちゃうかもしれない」
私の発言に、
「…あのさシャーロット嬢のこと差し引いてもあのバカ兄貴を殴る権利、エレノアにはあるんだよ?数発どころかもっと殴っても足りないんだからさ」
と、諭すように語りかけてきた。
「…そ、そうかな」
「そうだよ。…ったく、本当だったら僕が殴りたいくらいだってのに…」
…うん、後半聞いたことは聞かなかったことにしよう。
ノエルの口から出た恐ろしい発言はスルーしつつ、
「…でも、本当にシャーロットのことは気になってて…あんなことがあったけれど、なんだかんだ妹みたいな存在なの」
と、つい本音を漏らしていた。