元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
再度街に繰り出したら、元婚約者の弟にも再会しました
「ルーナ…相談があるの」
「…!何でしょう?お嬢様??」
今日は、特に予定もなく、自室でルーナと二人きり。
私なりに先日のノエルとのことは、整理できた。ただ、経験が乏しい私には、アドバイスがほしかった。
「あ、あのね…これは私の友人の話なのだけれど、今まで友人と思っていた男性にこ、告白をされたらしくて」
「お嬢様のご友人がですか…?」
ただ、ルーナにさえどうしても自分のことだとは言えなくて、とりあえず架空の友人の相談事として彼女の意見をきいてみることにしたわけである。
「えぇ。私もこういう話には疎いでしょう?だから、良いアドバイスをしてあげれなくて…他の人の意見も聞きたくて」
一瞬、怪訝そうな表情を浮かべたルーナだったが、
「私でお役に立てるかわかりませんが、お話してみてくださいな」
と、優しく言ってくれたので私も安心して続きを語る。
「ありがとう、助かるわ。その彼女は男性のことを友人だと思っていたわけで突然の告白にびっくりしたみたい。異性として好きかと言われるとわからないらしいのよ」