元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています

「そうですね…確かに今まで異性として考えてなかったわけですから戸惑いの方が大きいでしょうね」

「あなたもそう思う??」

「えぇ。まぁ…そういう経験がないわけじゃないので」

ルーナも同意見なのだと私は少しだけ腑に落ちる。

ん?というか、ルーナも友人の異性から告白されたことがあるってこと??

彼女の言い回しが引っかかるが、今はノエルについて相談なのだ。

その件については、後ほど詳しく聞くとして…

「それでね、その…告白の前にキ、キスをされたらしくて…」


「え!?同意なくですか??」


うわぁと、あからさまに嫌そうな表情のルーナ。

確かに普通はありえない状況だろう。


そんな彼女を横目に私は話を続ける。


「えぇ。そうみたいなの、でもね、彼女キスをされたことについては嫌では、なかったみたいで…」


その瞬間、今まで同情的だったルーナの表情が明らかに変わった。

そして、


「……嫌じゃなかったって……そのご友人って誰です!?もう!エレノアお嬢様が初心なのをいいことに…からかうのも大概にしてほしいですわ!」


「…へ?」


からかうって…??


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