元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
「…それが、なにかしら?確かに手紙のことは私もリアム様から相談を受けてたけど…あなたの聞き間違えなんじゃない?」
シャーロットは、悪びれた様子もなく、ニコリと微笑みながらそう言い放つ。
ただ、その瞳の奥は笑っていないように見えた。
「…それに、今回…私がエレノアお嬢様を見つけることができたのは、ルーナさんから貴女のことを調べるように仰せつかっていたからです」
「…私を調べていたですって…?」
その言葉に反応を示したシャーロットは、表情を歪める。
「…そうです!」
キッと、負けじとシャーロットを睨むアリスはさっきまでオドオドしていた彼女とは別人のようだった。
「貴女とアメリア様が話してるのを私、聞いたんですから」