元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
元婚約者の家族が私に会いに来ました
「ふぅ、よかったわ。まだノエルもいないし、服も着替えてスッキリしたし。カツラって思ったより重たいのね〜首がこっちゃった」
グーッと伸びをして、私は身体をほぐすと、自分のベッドに横になる。
あの後、屋敷に戻ると、裏口からこっそり中に入った私とルーナ。
どうやらノエルもまだこちらには着いていない様子。
足早に自室に戻り、カツラやドレスを脱ぎ、メイクを落とす。
ようやくいつもの自分に戻り、今に至る。
「もう。お嬢様ったら、お風呂入らないんなら髪だけでもセット致しますからこちらに座ってくださいな」
ポンッと化粧台の椅子に座るようにルーナに指示される。
「えー…もう少しゆっくりしましょうよ〜」
既にお家モードに入った私は、自分のベッドでゴロゴロする。
「何言ってるんですか。ノエル様がいつ来るかわからないのに…ほら、こちらに座ってください」
と、呆れたように言い放つルーナに
「はいはい。もう、ルーナったらそんなにガミガミ言わなくても」
少し不満を漏らしてみた。