元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
私の中では最大級の褒め言葉だった。
だから…きっと、ノエルも喜んでくれてるはず
そう思ったのに、
実際、私が目にしたのは何故か複雑そうに表情を曇らせるノエルの姿。
…え?なんで??
「…ノエル?…どうしたの?私何か気にさわること言った…?」
思わず不安になり、私は彼に問いかける。
「…なんでもない」
そうノエルは言うものの、どう考えても何か悩みを抱えて、落ち込んでいるようにしか見えなかった。
「なんでもないって顔じゃないわよ?ほら、言ってみて。何か悩みがあって私に協力できることなら何でもするから、ね?」
せっかく仲直りできたんだもの。
学生時代は、何でも悩みを共有していた私達。
そんな関係に戻りたい一心で私は彼に詰め寄った。