君の胃袋を掴む
エピローグ


その日は朝から寝不足なうえに、他クラスの女の子に突っかかられていた。
原因はこの前、僕のケータイに電話したら知らない女が出た、というもので。

てきとうに妹だと主張したら、絶対違うと怒鳴られた。

女の子って、自分の話をよくしたがる。
相槌を打つようにその苛ついた声を聞いて、全て言い終えると教室から出ていった。

いつものことだ。
一人離れて行っても、また一人やって来る。

女関係がてきとう過ぎて友人たちからは「いつか刺されるぞ」と言われているけれど、それでも良いかなと思っていた。

あー腹減った。

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