大和の風を感じて2〜花の舞姫〜【大和3部作シリーズ第2弾】
(どうしよう、このままじゃ皆殺される……)
忍坂姫もさすがに体が固まってしまい、ブルブルと震え出した。
そんな彼女を見た衣奈津は、さらに強く彼女を抱きしめた。
これで本当におしまいだと思ったそんな時だった。
「お前達、こんな所で盗賊してたのか。やっと見つけたよ」
「だ、誰だ。お前は!」
思わず、盗賊の一人が叫んだ。
忍坂姫が恐る恐る前を見ると、そこに1人の青年が立っていた。
とても身なりの良い服装を来ていて、忍坂姫より数歳年上に見える。
「この辺りで盗賊が出ると言う話しを聞いて、それで張り込んでいたのさ」
それを聞いた2人の盗賊は、その青年に向けて剣を取り出した。
相手は1人だ、2人で掛かれば何とか倒せるだろう。
「お前みたいなガキに何が出来るって言うんだ。では先にお前から始末してやる」
そう言って2人そのはその青年に斬りかかっていった。
すると青年は素早く剣を取り出し、先にやって来た男の腹を一瞬で切った。
「き、きさまー!!」
男は余りの痛みにその場に倒れ、動けなくなった。
そしてその男に止めを刺す為に、さらにもう1回剣を刺した。
すると一瞬男は声をあげたが、すぐに息を引き取った。
それを見たもう1人は、恐ろしくなり1歩後ろに下がった。
そして「こ、これは、やばい」そう言って逃げようと後ろを向いた瞬間、青年が素早くやって来て、後ろから男の背中を縦に剣で切った。
「ぎゃー!!」と言って、その男は足元をふらつかせた。
男がふらついた隙に、さらにもう一振剣を浴びせた。
するとその男もその場に倒れたのち、暫くして息を引き取った。
それは本当にあっという間の出来事だった。
そしてその青年は「ふぅーやれやれ」と言ってから、腰にあった布を取り出し、剣についた血を拭き取った。
人を2人殺したと言うのに、表情は至って冷静だ。
忍坂姫はその状況を呆然と見ていた。
(この人一体何者なの?)
剣を拭いて腰に戻すと、その青年は忍坂姫達に向かって言った。
「最近、この辺りで盗賊が出ていると言う話しがあったんだ。あなた達もとんだ災難だったね。まぁ、これで盗賊はいなくなったから大丈夫だと思うけど」
忍坂姫はとりあえずお礼を言わなければと思い、まだブルブルと震えている体を必死で押し退けて前に出た。
「あのう、本当に助けて下さって有り難うございました。もう本当に駄目かと思いました」
忍坂姫はそう彼にお礼を言った。
そんな彼女を見た、青年はにっこりとして言った。
「別に気にしなくて良いよ。元々そのつもりでこの辺りにいたんでね」
そんな彼を見て、先程まで剣を使って人を殺したとは到底思えなかった。
先程の彼は本当に恐ろしかった。
「とりあえず、この男達の処理を近くの村の人に任せるつもりだ。君達も移動中なんだろう?早く行った方が良い」
そう言いながら、彼は既に死んでいる男2人を道の隅に動かし出した。
忍坂姫達が歩けるようにしたいのだろう。
「本当に何から何まで、すみません。私の名前は……」
彼女がそう言おうとすると、衣奈津が横から止めた。
「お名前を出すのは控えた方が宜しいかと」
それを聞いて忍坂姫はハッとした。
忍坂姫もさすがに体が固まってしまい、ブルブルと震え出した。
そんな彼女を見た衣奈津は、さらに強く彼女を抱きしめた。
これで本当におしまいだと思ったそんな時だった。
「お前達、こんな所で盗賊してたのか。やっと見つけたよ」
「だ、誰だ。お前は!」
思わず、盗賊の一人が叫んだ。
忍坂姫が恐る恐る前を見ると、そこに1人の青年が立っていた。
とても身なりの良い服装を来ていて、忍坂姫より数歳年上に見える。
「この辺りで盗賊が出ると言う話しを聞いて、それで張り込んでいたのさ」
それを聞いた2人の盗賊は、その青年に向けて剣を取り出した。
相手は1人だ、2人で掛かれば何とか倒せるだろう。
「お前みたいなガキに何が出来るって言うんだ。では先にお前から始末してやる」
そう言って2人そのはその青年に斬りかかっていった。
すると青年は素早く剣を取り出し、先にやって来た男の腹を一瞬で切った。
「き、きさまー!!」
男は余りの痛みにその場に倒れ、動けなくなった。
そしてその男に止めを刺す為に、さらにもう1回剣を刺した。
すると一瞬男は声をあげたが、すぐに息を引き取った。
それを見たもう1人は、恐ろしくなり1歩後ろに下がった。
そして「こ、これは、やばい」そう言って逃げようと後ろを向いた瞬間、青年が素早くやって来て、後ろから男の背中を縦に剣で切った。
「ぎゃー!!」と言って、その男は足元をふらつかせた。
男がふらついた隙に、さらにもう一振剣を浴びせた。
するとその男もその場に倒れたのち、暫くして息を引き取った。
それは本当にあっという間の出来事だった。
そしてその青年は「ふぅーやれやれ」と言ってから、腰にあった布を取り出し、剣についた血を拭き取った。
人を2人殺したと言うのに、表情は至って冷静だ。
忍坂姫はその状況を呆然と見ていた。
(この人一体何者なの?)
剣を拭いて腰に戻すと、その青年は忍坂姫達に向かって言った。
「最近、この辺りで盗賊が出ていると言う話しがあったんだ。あなた達もとんだ災難だったね。まぁ、これで盗賊はいなくなったから大丈夫だと思うけど」
忍坂姫はとりあえずお礼を言わなければと思い、まだブルブルと震えている体を必死で押し退けて前に出た。
「あのう、本当に助けて下さって有り難うございました。もう本当に駄目かと思いました」
忍坂姫はそう彼にお礼を言った。
そんな彼女を見た、青年はにっこりとして言った。
「別に気にしなくて良いよ。元々そのつもりでこの辺りにいたんでね」
そんな彼を見て、先程まで剣を使って人を殺したとは到底思えなかった。
先程の彼は本当に恐ろしかった。
「とりあえず、この男達の処理を近くの村の人に任せるつもりだ。君達も移動中なんだろう?早く行った方が良い」
そう言いながら、彼は既に死んでいる男2人を道の隅に動かし出した。
忍坂姫達が歩けるようにしたいのだろう。
「本当に何から何まで、すみません。私の名前は……」
彼女がそう言おうとすると、衣奈津が横から止めた。
「お名前を出すのは控えた方が宜しいかと」
それを聞いて忍坂姫はハッとした。