大和の風を感じて2〜花の舞姫〜【大和3部作シリーズ第2弾】
忍坂姫の本音としては、他の娘の元になんか行って欲しくはない。だが今の話しだと、相手の娘は寝込んでいるらしく、それでその父親は娘に会って欲しいとまで言って来ている。
そこまで言われたら、流石に忍坂姫としても嫌とはよう言えない。
「その村の娘は今寝込んでいるんですよね。もしかすると容態も酷く悪いのかもしれません。であれば、皇子が行ってあげた方が良いのではありませんか」
忍坂姫は辛い表情を余り出さないようにして、雄朝津間皇子にそう言った。
雄朝津間皇子はそんな彼女の話しを聞いて、ホッとしたようだ。
「忍坂姫、今回は本当に済まない。とりあえず様子だけ見に行って来るよ。
日田戸祢からは急ぎで来て欲しいとの事なので、これから行ってこようと思う。
今日は宮に戻れるかは正直分からない」
そう言って雄朝津間皇子は、再度「本当にごめん!」と言ってそのまま部屋を出て行った。
忍坂姫の横にいた市辺皇子は、何となく大変なのかなと言った感じでは聞いていた。
雄朝津間皇子が部屋から出ていくと、忍坂姫の目から涙が出てきた。
そしてその場で、彼女は泣き出してしまった。
「忍坂姫~一体どうしたの!?」
市辺皇子は急に彼女が泣き出したので慌てた。
だがどうして彼女が泣いているのかは、6歳の彼にはよう理解する事が出来なかった。
「ううん、市辺皇子大丈夫よ。心配してくれてありがとう」
彼女はそう彼に言った。
その後、忍坂姫は市辺皇子を宮の使用人に任せる事にして、自分の部屋へと戻って行った。
そして部屋に戻ると、彼女はそのまま床に寝転んだ。
(雄朝津間皇子もかなり必死な感じだったわ。相手が寝込んでいるって言ってたから、仕方ないのは分かってるんだけど……でもやっぱりどうしても辛い)
こうして、忍坂姫はそのまま泣き続け、その後泣きつかれたまま眠りについた。
そこまで言われたら、流石に忍坂姫としても嫌とはよう言えない。
「その村の娘は今寝込んでいるんですよね。もしかすると容態も酷く悪いのかもしれません。であれば、皇子が行ってあげた方が良いのではありませんか」
忍坂姫は辛い表情を余り出さないようにして、雄朝津間皇子にそう言った。
雄朝津間皇子はそんな彼女の話しを聞いて、ホッとしたようだ。
「忍坂姫、今回は本当に済まない。とりあえず様子だけ見に行って来るよ。
日田戸祢からは急ぎで来て欲しいとの事なので、これから行ってこようと思う。
今日は宮に戻れるかは正直分からない」
そう言って雄朝津間皇子は、再度「本当にごめん!」と言ってそのまま部屋を出て行った。
忍坂姫の横にいた市辺皇子は、何となく大変なのかなと言った感じでは聞いていた。
雄朝津間皇子が部屋から出ていくと、忍坂姫の目から涙が出てきた。
そしてその場で、彼女は泣き出してしまった。
「忍坂姫~一体どうしたの!?」
市辺皇子は急に彼女が泣き出したので慌てた。
だがどうして彼女が泣いているのかは、6歳の彼にはよう理解する事が出来なかった。
「ううん、市辺皇子大丈夫よ。心配してくれてありがとう」
彼女はそう彼に言った。
その後、忍坂姫は市辺皇子を宮の使用人に任せる事にして、自分の部屋へと戻って行った。
そして部屋に戻ると、彼女はそのまま床に寝転んだ。
(雄朝津間皇子もかなり必死な感じだったわ。相手が寝込んでいるって言ってたから、仕方ないのは分かってるんだけど……でもやっぱりどうしても辛い)
こうして、忍坂姫はそのまま泣き続け、その後泣きつかれたまま眠りについた。