恋愛事情に問題アリ?
物心ついた時には既にママは居なかった。

私が3歳の誕生日を迎える前に
病気かなんかで亡くなったらしい。
おかげで、大好きな凪と2人だけで暮らしてる。んふ♪

私の大好きな凪は、スタイルも良くて。長身で、めちゃくちゃ色気があって
そんじゃそこいらの俳優なんか目じゃないほど、
イケメン。
それなのに
元ヤンで暴走族の総長とかしてたらしい。

だからか、ちょくちょく家に遊びに来る人の中にはチョイ悪親父が多い。
また言葉使いも悪いから
必然的に私までソレがうつってよく凪に直すよう言われる。
でも、怒られるわけじゃない。
凪に怒られたことは一度もない。

なんせ

愛されてるからっ♪(←違う意味でね!と、ここに有紀ちゃんが居たらそう突っ込まれるだろう。

そんなヤンキーな凪とは逆に
ママはと~~~~っても真面目ちゃんだったんだって。
ソレがイマイチよくわかんない。
普通、極妻の姉さんのようにかっくいー女の人が隣に居るイメージ湧くんだケド?

「帰ったぞー」
「あっ♪」
晩ごはんを作りながら、そんな事を思い起こしてると
愛しい人の声が玄関から聞こえてきた。

スタタッ!!

マッハで玄関に向う私。
すぐに目に飛び込んでくる
壁に片手を着いて脱ぎにくそうに片足づつ革靴を外しながらしてる
その仕草が。

サラサラな黒髪が下をむいてる顔を撫でてるカンジとかが。
白いYシャツのシワの寄り方とかも。
ネクタイが少し緩まってる・・
・・って?
「凪~~~っ??!!!」
「ぐえっ!、」
緩まってるネクタイを引っ張りあげた

「朝、きっちり首の根元までしてたよね?このネクタイ!!」
「っあ?」
「なのに、なんで、帰ってきたこの時点で緩まってんの?!」
「はあ?っぐ、つか、力緩めてくんない?マジ首絞まるんスけど。」
「だめ!ちゃんと説明して!納得するまでは離さないんだからっ!」
「かんべんしてくれ。」

ぐいっ。

「およ?」
凪が少し力を加えただけで、なんなく私の手から掴んでたネクタイが外れてしまった。
そのまま、私の体をヒョイと肩に担ぐと、リビングに向って歩きだす。
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