月下の少女

普通の女の子なら震えて地下の部屋に閉じこもるとこだろうけど、私は「そうなんですね。」と軽く返事をし、準備に戻った。


通りで出てくるお酒から料理から全てが豪勢なわけだ。


あと30分程度でパーティーが行われると思うと今日はバリバリ働かなれければと気合いが入る。


まだ18歳で“ハンデ”付きの私をお給料なしでも働かせてくれる場所なんてそうない。


着々と準備を進め全ての準備を終えるとタイミングよく入口のドアベルが鳴り響いた。


「公弥さん。今日はよろしくお願いします。」


「おー昂。久しぶり。瑞希はまだか?」


「お久しぶりです。瑞希は主役なので1番最後ですよ。逆に僕は幹事なので一足先に。もうちょっとで全員揃います。何から何まで準備を任せてしまってすみません。」


暴走族の人と聞いていたけど、凄い礼儀正しい人

ちょっとどころかかなり意外な展開


マスターと話してる姿を見るに、かなり親しいようだが、立場的にはマスターが上?なのかな。

もしや、マスターって結構すごい人?

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