月下の少女


約束の4時が近づき店の方へ歩き出した時、ピリッと左足に痺れが走った。


「今度は足…?こんな時に…ッ。」


私は左足を自分の手で叩くと、ちゃんと痛みを感じ、少しホッとした。


足の痺れも一瞬ですぐに治まる。


でも、左手のようにこれからはどんどん回数が増えていくこともわかっている。


なんで、これから抗争って時にこうなるかな…。


どうか、同盟が終わるまで動け、私の体…。


体が動く限り私は戦う。


それが私の使命だから。


関東連合を、この街を守る。


いつもより慎重に足を前に前に出し、店に向かって歩を進めた。

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