少女と過保護ーズ!![完]
蓮くんはあの後、車庫に本を放置したのだという。



「漫画と勘違いした、何人かが読んだ」



「表紙で怪しいと気がつかなかったのか…」



「案外、表紙はマトモだった」



ん。そら、あの人達じゃ気付かないわ…。



最初は、「ありえねぇ!」と爆笑していたのだという。



が、性描写の所で、まぁ皆吐く。



それほど、リアルに描かれてたらしい。



「そこで、やめりゃあいいものを…」



『こんなんも、読めんのか!?てめぇらぁぁっっ!!』



と、煽ったバカが…。




「…………………」




八雲さん沈黙。



だが、あたしはわかった。



んなこと言うなんて一人しかいないだろう。



そして、総長に言われたからには読まずにはおられず、もれなく読んだもの皆、吐きに吐いたという。



馬鹿ばかり…。



「海斗さんも読んだ…」



「海斗さんも!?」



吐いてる竜希さんを見て、



「おもしろそう!」







「僕も読む!」



と読んだそうだ。


結果は聞かずとも…。
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