少女と過保護ーズ！！[完]

｢凛さんも読んだ…」



｢凛さんも!?｣



海斗さんを呼びに来て、混沌と化した理由を聞いて、｢あたしも♪｣と…。



｢……………笑ってた…」



ボソッと言った八雲さん。ここではない遠くを見てる。



凛さん…。



｢…凛さんは変態だ…」



｢おぐ…っ｣



頭に軽い衝撃。



見れば、げんなりした竜希さんの顔が乗っかってる。


心なしか、いつもビンビンに逆立ててる髪も萎れてる。



｢竜希さん、なんか、酸っぱい臭いがする｣



｢うっせぇ…」



｢お"お"お"｣



顎で頭をグリグリされる。



地味に痛い。




｢ハイネの馬鹿ー｣



｢ごめんて、知らなかったんだってば｣



今度は、太股に衝撃。



見れば、麻也の頭がある。



まだ、顔は真っ青だ。



謝りながら、麻也のフワフワオレンジの髪を撫でやると少しだけ表情を緩め気持ち良さそうにする。



｢…………………」



｢蓮くん…」



他の二人はと視線を向ければ。



志半ばで床に倒れてる蓮くんが居たのだが……