少女と過保護ーズ!![完]
蓮くんに汚れた床を掃除させながら、あたしは八雲さんを見た。



ソーセージをパンに挟んで、パクパク食べてる。


2個に1つはあたしに渡してくれるから、あたしも食べてるんだけど。



「…八雲さんは読まなかったの?」



「見たいとも思わねぇ」



「そか」




謎が解けた。




「ダメだ、ハイネ。桂が出てこない」



「ありゃあ、屍ってるな」



屍(しかばね)ってる?

何語?



女の子大好きの桂だ。



ダメージが一番デカかったのも奴だろう。



哀れに思わないでもないけど、そこは"シャーウッド"のトイレだ。



占領は困る…。



しかし…。




「どーしよ?このソーセージの山」



なにしろ、10人前くらいあるのだ。



八雲さんもその細身にしては、結構食べるけど、それでも余る余る。



"黒豹"の車庫にでも持ってくのは…?



「止めてやれ」



と、八雲さんに止められた。



ですよねー!



更なる犠牲者が出るだけだ。
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