少女と過保護ーズ!![完]
ペコッと頭を下げる。



「おお。んなことか」



「行くべ、行くべ!バイクで行くか?」



「んーん、歩いて」



商店街までは、歩いて10分ほど。



「よし!散歩も兼ねて歩くか」



ゴブさんが立ち上がる。



「にしても、チビ姫…」



「ん?」



「今日がいくら暖かいっつってもソレは薄着すぎだろ」



「うぇ!?」



コート着てるよ?


小学校の時から着てるやつだけど。



いまだにピッタリ(泣)なんだもん…着れちゃうんだもん…。



まぁ、型は古いし生地も薄くなってるけど、着れるのに捨てるのは勿体ない。



「ホレ。コレ巻いとけ」



ゴリ…もといゴブさんが地面に無造作に置いてあった紙袋からマフラーを取り出して、あたしに巻いてくれる。


真っ黒なマフラー。


男用のソレは長く、何重にも巻かれ顔の半分が隠れてしまう。



「いいよ!ゴブさんが寒いでしょ!?」
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