少女と過保護ーズ!![完]
あたしの目の前に立った男。
年は、八雲さん達と同じといったところだろうか。
真っ黒な髪は前髪が長く、ほぼ目が隠れてしまってる。
その前髪の間から見える、細い細い、開いているのかわからない瞳。
身長は170㎝半ば?
寒がりなのか、めっさ着込んで………ダルマみた…。
「誰がダルマや」
?!
「だから、口に出てるって、チビ姫」
「マジか!?」
ハゲさんの苦笑いに驚愕!
あたしと目があって、笑うダルマ…もとい男。
ドワっと沸いてくる警戒心に数歩下がれば、その数歩を軽々と詰めてくる。
何を考えてるか…全くわからないから、得体が知れない。
「チビ姫に近付くんじゃね……ぇよ!!……"死桜"!」
―――"死桜"―――?
英語で言えば
"デス・チェリーブロッサム"
可笑しく…
「英訳すんなや」
「ですよねー」
ちょっと、英語力を見せようかと!
合ってるのかは知らんけど!!