少女と過保護ーズ!![完]
「んーココに、ちゅーより"黒豹"の総長に話があんねん」
「なるほど!!」
グッと右手親指をたてるあたし。
理由はわかった。
だから。
「一昨日来やがれ、このヤロー」
その親指をそのまま下に向け、満面の笑顔で言ってやる。
「「チビ姫ーーーっっっ!?!?!?」」
そんなあたしに、真っ青になったのはハゲーズ。
あたしに駆け寄ってくる。
うるさいよ…。
あまりの二人の声の大きさに耳を塞ぐ。
まぁ、あたしの行為はケンカを売ってる…と見られてもおかしくはない。
「この時間なら学校でしょーよ。なんでこっちに来るのさ」
そりゃあ、"黒豹"のメンバーもココに来るよ。
でも今日は平日。
学生なら誰しも学校の時間。
サボりもするが、皆、きちんと学校には通ってるのだ。
「もっもう…店に入れっ」
「なっ!チビ姫!!」
再び、あたしを全力で勝手口に押しやる二人。
んなに、あたしが邪魔ってか!?
ぬーん!?
「……………くっ!!」