少女と過保護ーズ!![完]


「……おい。大丈夫か?」


「………………………」



ハゲさんがゴブさんを心配する。



失礼な!!


そんなにキツくタックルした覚えはないぞ!!



おもわず、ハゲさんを睨むとスィーと自然に目を逸らされた。



「くっくっくっ。えーのぅ。ハイジ」



「ハイネだ!!」




何っっ回このやり取りをやらす気だ!!




「落ち着け…チビ姫…」



「とりあえず、離れようか?」



「いや」



「ハイジ」




………………………

…………



もぉいいよ!!

ハイジでいいよ!!




「ブランコ好きだしっっ」


「「「ブランコ……?」」」


「なんでもない」




3人同時に、あたしの言葉に首を傾げる。



仲良しかっっ!!



「ワシがアイツラの学校に行けば、やれ殴り込みだなんだと騒ぎになる。そしたら、ケンカが始まり無駄に怪我人続出や」



それもそーだ。



"黒豹"はバイク大好き人間の集まりだけど、同時にケンカ大好き人間でもあるのだ。



「だから、"チビ姫"がおって"黒豹"の聖域たるココだったら、静かに話せるんやないかと思っての」
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